2008/03/18

近江富士(石部宿)

野州川を渡り街道沿いを進むと途中、川底が道路よりも高くなっている天井川のトンネルをくぐる。どうしてこのような天井川が出来たのか、不思議であるがこの近くには大沙川、由良谷川等の天井川が現存する。地元の人に聞くと他にも何本かの天井川があったらしいが、現在は流れを変えられ、地下に導かれ川はなくなっているとの事。写真は石部宿のはずれ野洲川沿いの国道からみた近江富士(三上山)。途中「田楽」で有名な目川を抜け、いよいよ琵琶湖湖岸の草津宿へ入る。草津宿から京へは大津宿一つを残すのみ。目指すゴールはすぐ手の届くところとなった。
(写真撮影日:2008年3月16日)

横田の渡し(水口宿)

土山から水口までは平坦で長い道が続く。水口で一夜を過ごし、早朝水口の宿を出る。宿場のはずれで街道が野州川に突きあたる所には横田の渡しがある。昔の人はここで川を船で渡り、野州川沿いに街道を西へ下ったと言う。 (写真撮影日:2008年3月16日)

田村神社(土山宿)

鈴鹿峠からはたんたんとした下り坂が続く。坂を下りきった所が土山宿。この宿場の入り口付近には822年に創建された伝えられている坂上田村麻呂を祀った田村神社がある。ここで旅の安全を祈願、しばしの小休止後、土山宿へ入る。宿場は良く整備された道の両側に古い町並みが続く。
(写真撮影日:2008年3月15日)

2008/03/16

鈴鹿峠

関宿の西の追分を出ていよいよ鈴鹿峠越えとなる。たんたんとした急坂が続く。「坂は照る照る鈴鹿は曇る、あいの土山雨が降る」の馬子唄で有名な「馬子唄会館」で休憩、館長からコーヒーの接待をうけ、いろいろな話を聞き、身体を癒し、いよいよ鈴鹿峠越えにかかる。途中ひっそりとした集落が続く坂下宿をすぎ、杉木立の山道を抜けるとそこが鈴鹿峠となる。箱根のような峻険で長い道を想像していたが、以外にあっけなく峠に着く。峠の開けた場所には写真のような大型の石灯籠(万人講常夜灯)が立つ。
(写真撮影日:2008年3月15日)